ヤンゴンでのコロナの治療体制|Dr.井上のミャンマー新型コロナウィルス最新情報

【コラム】【新型コロナ】 2021303

コロナ最新情報とありますが、最近はコロナ関係の情報が手に入らない状態です。

コロナ陽性患者情報はついに発表が週に1回になってしまいました。しかも、CDMで全国の国立病院が機能しなくなっているので、どこでどれだけ検査されているのかすらわからない状態です。

今回は、現在わかっているヤンゴンでのコロナの治療体制に関して記します。
今までコロナ治療を一手に引き受けてきた国立病院は、CDMにより現在は全国的にほぼ機能停止になっています。救急外来だけは機能しているとの情報もありますが、全体としてどれだけ運営されているのか不明です。今ミャンマー人が病気になったらどこを受診するのでしょうか。

現在、ヤンゴンでにコロナ治療をしている病院は私立のパンライン病院のみです。ヤンゴン川の西側で、パンラインゴルフ場のそばにある病院です。現在コロナにかかったらパンライン病院以外の選択肢はありません。

パンライン病院ではコロナの迅速抗原検査(4.5万MMK)はできますが、PCR検査(20万MMK)は外注なので診断確定が翌日以降になるなど完璧ではありません。しかし現在PCR検査ができるように準備中との情報もあります。
パンライン病院は病院全体で150床の病院ですが、COVID専用病床数は45床です。ICUは4床で、人工呼吸器が8台あるそうです。COVID-19入院患者は2/23現在で26名です。

パンライン病院は,通常は海外保険キャッシュレスサービスが使える場合はデポジットは必要ありませんが、現在、CDMにより銀行送金ができないためキャッシュレスサービスを停止しています。現在は現金もしくはクレジットカードでデポジットを支払う必要性があります。デポジットは300万MMK(USD, クレジットカード可)です。
差額ベッド代は1日あたり25万~30万MMKです。(個室,3食付,Wifi,シャワー・トイレ・歯ブラシなどアメニティーあり)診察・検査・治療費は別料金です。

政府が定めたガイドラインによれば、無症状陽性患者の入院期間は10日間となっていますので、総入院費はデポジットを上回ると予想されます。

コロナ感染が疑われる無嗅覚症状のある患者が来院した場合、1回目の抗原検査で陰性となった場合はホテルに滞在し、2日後に再度抗原検査を実施し2回目の抗原検査でも陰性となった場合には帰宅となります。
陽性となった場合には病院が所有するコンドミニアムに移動し引き続き隔離(入院)の対象となります。陽性が判明した時点でデポジットが発生します。

病院の隣にあるSky Hotelを隔離観察用ホテルとして105室確保しています。3食,Wifi付、個室一泊10万-18万MMKです。(2人部屋,ファミリータイプあり)
これは抗原検査が陰性だが,家に同居者がいるなど諸事情によりホテルでの経過観察を希望する者や経過観察が必要な患者が滞在します。

現在日本人が発熱した場合、YJMCでスクリーニングできます。
コロナ感染が疑わるような場合は予め電話をしてYJMCを受診していただければ、検査してコロナ以外の病気であれば治療をします。コロナが疑われるようであれば、パンライン病院へ紹介となります。その他の病気であれば、その他の民間病院へも紹介できます。

なお、現在YJMCは月曜日から土曜日まで祝日以外毎日営業していますが、受付を午前中のみとしています。よろしくお願いします。

Dr.井上のミャンマー新型コロナウィルス最新情報

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執筆者プロフィール

井上 聡(いのうえ そう)
Yangon Japan Medical Centre院長
慶応義塾大学医学部卒業。外科専門医、消化器内視鏡専門医。2018年7月よりヤンゴン在住。

Yangon Japan Medical Centre

09-7777-08448
外来、健診、予防接種。海外旅行保険対応。
クレジットカード可。

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