駐日ミャンマー大使が日本外務省に謝意、国連決議棄権で

【政治】 20191010

 駐日ミャンマー大使館のミィン・トゥ新大使は9月30日、外務省の若宮健嗣副大臣と会談し、国連人権委員会の採決で日本がミャンマーの立場を尊重し棄権投票を行ったことに対して感謝の意を表明したことがわかった。The Daily Elevenが伝えた。

 9月26日にスイスのジュネーブで行われた国連人権委員会の会議で、ラカイン州において少数民族ロヒンギャに対する迫害が続いているとしてミャンマーを非難する決議の採決が行われ、賛成37、反対2、棄権7により採択された。日本は報告書の内容を精査する時間が十分に確保されていなかったこと、日本政府の提案が決議に反映されていないことなどを理由として棄権に回った。反対した国は中国とフィリピンで、棄権は日本、インド、ネパール、ウクライナなど7か国。

 ミィン・トゥ大使と若宮副大臣はこのほか、ミャンマー開発への日本政府の支援継続や、最ティラワSEZへの日本企業による投資促進などについて意見交換を行った。

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