激動の2021年を振り返る(P.1)
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1月
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1月26日に行われた国軍による記者会見で、国軍報道官のゾー・ミン・トゥン少将が「総選挙の不正問題を解決しないのなら憲法の範囲内で国軍がクーデターを起こさないとは言えない」と発言したことが明らかになった...
今思えば、街中に増える装甲車などの軍用車両を横目にしつつ、この時点では「どうせ脅しでしょ?」と軽く見ていた気がします。
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2月
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アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相とミャンマーの与党国民民主連盟(NLD)の幹部が、2月1日未明に拘束されたことがわかった。NLDの報道官が明らかにしたもの。
ミャンマー国軍により、スー・チー氏とウィン・ミン大統領、一部閣僚が首都ネピドーで拘束された模様。首都ネピドーでは、インターネットや電話が遮断されているという...
国軍最高司令官は「やむを得ない状況により政権奪取した」と主張。ミャンマー国軍がクーデターを起こした理由として総選挙で不正があったと繰り返し指摘していたが、その内容はどのようなものだったのかは以下で解説しています。
ミャンマーのクーデター、国軍はなぜ不正選挙を指摘したのか
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3月
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3月27日の国軍記念日にミャンマー全国で国軍兵士や警察隊による発砲により、100人以上の市民が死亡したことがわかった。地元メディアによると、この日の死者は114人と報じており、2月1日のクーデター以降、弾圧による死者は400人を超えた...
3月に入ると、銀行口座からの現金引き出しに1週間に200万Ks(およそ15万円)までという制限が設けられ、モバイルデータ通信が全面的に使用不可になるなど、市民の生活にも大きな影響が出てきました。そして、この頃になると、日に日に目を覆いたくなるニュースが増えてきました。