マレーシアでミャンマー民主活動家が行方不明 当局が捜査開始

【国際】【政治】 2023719

 米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は7月17日、国連から難民認定されているミャンマー人とその家族ら5人が何者かに拉致された可能性があるとの声明を発表した。

 行方がわからなくなっているのは、ミャンマー人の民主活動家トゥザール・マウン氏(46)と夫、子供3人の一家5人で、マレーシア警察も捜査に乗り出しているという。

 HRWによると、今月4日に同氏の家族が居住する塀で囲まれたエリアに入っていく不審車両が監視カメラに映っていたという。運転手は警備員に対し警察関係者を名乗ったが、後に車両のナンバープレートが偽物だったことが明らかになった。その後、同氏や家族の携帯電話は電源が切られたという。

 トゥザール・マウン氏は、ミャンマーのイスラム難民コミュニティとミャンマー移民労働者委員会の委員長を務めており、民主派の国民統一政府(NUG)とも緊密に協力していた。同氏のFacebookには93,000人以上のフォロワーがおり、ミャンマー軍評議会(SAC)による人権侵害を批判する投稿も多かったという。

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