コロナ以外にも気を付けて|Dr.井上のミャンマー新型コロナウィルス最新情報

【コラム】【新型コロナ】 2021217

クーデター後の抗議活動、デモはますます盛んになってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ミャンマーにいると現在はすべてのことをこのクーデターと関係づけて考えなくてはなりません。

ミャンマーにおけるコロナの感染状況は一応は報告されていますが、明らかに不完全なものです。
陽性者数が減っていると安心してはいけません。検査数はクーデター前の1/10しかありませんし、地区別の陽性者数も発表されていません。

公務員の不服従運動CDM (Civil Disobedience Movement)の影響で、情報が各地区から送られてきていないといううわさもあります。2月8日には、保健・スポーツ省傘下の各部署の全職員に対し、患者の健康のために速やかに職場に復帰するように求める旨の勧告が出されています。

また全国の公立病院で一部の医師、看護師らが不服従CDMでボイコットをしていると言われているので、コロナに感染してからの治療にあたる医師らが不足していることも考えられます。

この検査はろくにやられていない、感染しても治療してもらえるか不明という状況では、コロナに感染しないように気を付けましょうとしか言いようがありません。

まさか日本人でデモに参加している方はいないと思いますが、気を付けなくてはならないのはデモに参加してきたミャンマー人です。デモは屋外でやられていますので"三蜜"ではありませんが、多数が密集していて、声を張り上げています。参加者にコロナ患者が含まれていた場合、クラスターが発生してもおかしくない状況です。

身近なミャンマー人がデモに参加するのを止めることはできなそうです。せめて「マスクを外すな」ということを守ること(マスクには顔を同定されないという利点もあります)、参加後の手洗いをしてもらうこと、毎日発熱していないか体温測定をしてもらうことにしましょう。

夜間外出禁止令や、5人以上の公共の場での集会禁止に違反すると、拘留されたり、発砲されたりすることもありうるのが軍事政権だと言われています。人混み(デモ)に近寄らないようにしましょう。相手の気分次第では指を3本立てているだけでも逮捕されることもあり得るとのことです。

万が一の場合に備え、届けていない人は大使館に在留届を出しましょう。
みなさんコロナ以外にも気を付けてください。

Dr.井上のミャンマー新型コロナウィルス最新情報

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執筆者プロフィール

井上 聡(いのうえ そう)
Yangon Japan Medical Centre院長
慶応義塾大学医学部卒業。外科専門医、消化器内視鏡専門医。2018年7月よりヤンゴン在住。

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