国際通貨基金(IMF)がミャンマーに3億5,000万米ドルの緊急融資を決定

【国際】【経済】 2021120

 国際通貨基金(IMF)はミャンマーに3億5,000万米ドル(およそ364億円)の緊急融資を実施することを決定した。7Day Dailyが伝えた。

 IMFの発表によると、今回の融資はラピッド・クレジット・ファシリティ(Rapid Credit Facility、RCF)とラピッド・ファイナンシング・インストルメント(Rapid Financing Instrument、RFI)という制度が適用され、ミャンマー政府が新型コロナウイルスの対策として実施している保健衛生・医療関係の事業や国民の生活保障のための費用に充てられるという。

 ラピッド・クレジット・ファシリティ(RCF)は、IMFによる低所得国向けの譲渡的融資制度のひとつで、自然災害や商品価格の変動、国外の危機などによるショックから生じる喫緊の資金調達に直面している低所得国に対し、一括前払いで迅速な融資を行う制度。返済期間は5年半~10年。ラピッド・ファイナンシング・インストルメント(RFI)は、IMFの非譲渡的融資制度のひとつで、自然災害や商品価格の変動、または国外の危機などによるショックから生じる喫緊の国際収支上の問題に直面する加盟国に対して迅速な融資を行う制度。

 IMFによる緊急融資は昨年6月に次いで2回目で、総額7億米ドル超えとなった。

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