茂木外務大臣がミャンマー訪問、二国間往来の9月上旬開始で合意

【政治】 2020825

 ミャンマーを訪問中の茂木外務大臣は8月24日、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談し、駐在員など長期滞在者の往来を来月上旬にも再開させることで合意した。

 会談で茂木大臣とスー・チー国家顧問は、新型コロナウイルスの影響で制限中の往来に関し、駐在員など長期滞在者について入国後2週間の待機を維持することなどを条件に、双方向の長期滞在者の往来を可能とする「レジデンストラック」を来月上旬にも開始することで合意した。また、14日間の自宅等待機期間中も行動範囲を限定した形でビジネス活動を可能とする「ビジネストラック」についても、早期の運用開始に向けて外交ルートによる調整を加速化させることで一致した。

 茂木大臣は、新型コロナウイルス対策のための緊急財政支援や中小企業の資金繰り支援を目的として合計450億円を限度とする円借款を行う考えを伝えたほか、11月8日に実施予定のミャンマー総選挙について、笹川陽平・ミャンマー国民和解担当日本政府代表率いる選挙監視団を派遣するとともに、二重投票防止のための特殊インクの供与を決定した旨を伝えた。スー・チー国家顧問は、これら日本の支援に対し謝意を示すとともに、民主的な選挙を確実に実施したいとの決意を述べた。

写真:外務省より

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