経営側、最低賃金の設定を4か月延期するよう政府に要請

【政治】【社会】【経済】 2020311

 5月に迫っている最低賃金設定の日程に関して、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、9月まで延期するよう政府に対し経営側が要請したことがわかった。2月26日に行われたミャンマー商工会議所連盟の会議で発表されたもの。7Day Dailyが伝えた。

 最低賃金設定委員会(ヤンゴン管区)のトゥン・エー委員は「2年に1度の最低賃金設定の時期が5月に迫っているが、コロナの影響もあり、まだ一度も会議が行われていない状況でとても間に合う状況にない。経営側は中国から原材料が輸入できないなど多くの問題を抱えている。そのため、9月に延期したいと要望している」とコメントした。

 経営側は政府に対して、労使による直接交渉を避けること、政府が労使間の調整を図ってほしいこと、デモやストライキが起きないよう政府が労働者側に正しい情報を伝えること、銀行から低利で融資を受けられるようにしてほしいこと、社会保険制度から失業保険を支給すること、など10項目を要請した。これに対して労働組合側は「5月に最低賃金が改定できなければ、大きな問題が発生するだろう」とコメントした。

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