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ついに外資の参入を許可 幕が開ける保険事業

IKBZ Insurance

▲同社の強みでもあるリスクマネジメントサービスを生かし、No.1の保険会社としての責任を果たす

▲ミャンマーにおいて、圧倒的な知名度を誇るKBZ銀行。全国500ヵ所以上の窓口販売のメリットは相当なもの

▲ヤンゴン市内のダウンタウン、ストランド通りにあるIKBZ本社。相談窓口を多数設置し、顧客の相談に対応する

トップ銀行の圧倒的なチャネル
ミャンマーでもトップを目指す

 日本最大の損害保険グループであるMS&ADインシュアランスグループ。世界48の国・地域に事業を展開し、損害保険グループとして世界5位、ASEAN域内では総収入保険料でトップを誇る。MS&ADインシュアランスグループ傘下の三井住友海上(MSIG)は、1995年、ミャンマーに駐在員事務所を開設し、軍事政権下でも絶やすことなく、20年以上常駐した唯一の日系金融機関であり、それだけこの国への貢献度は高く、市場動向や法律も熟知し、ミャンマーの発展を見続けてきた。
 ティラワ経済特区でのサービス提供、さらにはティラワ外での日系企業の進出サポート業務を行い、日系企業の成長にも寄与。そして、この度の外資規制緩和にともない、合弁先のパートナーに選んだのは、誰もが知る銀行市場シェアNo.1のKBZ銀行系列のIKBZ 。「保険のセールスにおいて重要なのが販売のチャネル。KBZ銀行は圧倒的なプレセンスを持ち、支店の数は500店超、2位とは支店数で倍以上の差があります」と語るのは、IKBZに駐在するMSIG秋田部長。MS&ADは、ASEAN10ヵ国すべてで元受事業を行っている世界で唯一の損害保険グループであり、すでに他国でも大手地場銀行と合弁事業を行っていることもあり、その経験も生かすことができる。

 注力していくのが、IT分野の活用と人材教育。ITにおいては、爆発的なスマホの普及からみても高いポテンシャルを有してのは言うまでもなく、将来的には個人がその場で決済できる利点も大きい。「旅行保険などはアプリで爆発的に普及していく可能性があります」と秋田部長。

 また、人材教育での技術移転について、強調するのが「いかに現場に落とし込むか」という点。「プライオリティが高い課題。スピードを持って優先順位をつけ、確実にオペレーションに移すことが不可欠」。

 KBZ銀行という圧倒的なチャネルを持ちながらも、一方でやみくもに拡販することは目指していない。同社が目指すのは、あくまでもこの国の実情にマッチした収益性の高い商品と販売戦略。秋田部長は「収益力圧倒的1位の保険会社として、業界の発展に貢献していきたい。また、当社の強みでもあるリスクマネジメントサービスを生かし、No.1の保険会社としての責任を果たしたい」と締めくくった。

▲今年タイから赴任したばかりの秋田部長(左)と玉井氏。秋田部長は「ASEANを見てきた経験を生かします」と話す

Telephone:01-2307-000 / 09-7923-07000
Address:No.( 53), Strand Square Bldg., Merchant Rd., Pabedan Tsp., Yangon
E-mail:info@i-kbz.com
URL:https://www.i-kbz.com/