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ついに外資の参入を許可 幕が開ける保険事業

Capital Life Insurance キャピタル・ライフ・インシュランス

▲団体、養老保険でトップをひた走るキャピタル・ライフのヤン・パイン社長(左)と太陽生命の荒木GM。キャピタルは生保専業でもあり、知見も豊富

▲「100年以上の歴史を持つ太陽生命との協業は非常にうれしいこと。保険を拡販する技術があり、そしてミャンマーへの思いを感じました」とヤン・パイン社長

▲「73種類の疾病が対象の団体保険は加入側のメリットは多く、また貯金をしたいという人は多いため養老保険も合わせて、ポテンシャルは高いです」と荒木GM

養老保険など一般家庭への訴求
CDSGの強みを生かす

 日本では一般家庭への訴求を得意とする太陽生命は、ミャンマーでも家庭マーケットへの販売を強化する。ミャンマーではいち早く生命保険事業をスタートした同社だが、意外にもこの国が初の海外進出。2012年、事務所設立以来、スピード感を持ってリサーチを行い、生命保険にニーズがあると確信、この度の外資解放を待ち望んでいた。

 日本人スタッフは12名駐在し、日系企業5社のなかでは最も多く、充実した布陣を敷く。「それだけ慎重かつ手厚い営業体制を整えていますが、いずれはローカルスタッフが我々の代わりになると思って育成に努めています」と荒木GMは展望を語る。

 2011年、同社がミャンマーインシュランスを訪れた際、この国の人々に保険が必要であることを感じ、この国の保険の発展に貢献したいと感じた。まず初めに行ったのが、ミャンマーインシュランスにPCを寄贈。その後、さまざまな保険に関する研修を実施、支援を行うなかで事業を展開するのであれば、ミャンマーへの還元という観点から独資ではなく合弁で貢献したいと将来像を描いていた。数ある保険会社のなかでもキャピタル・ライフと合弁を立ち上げたのも、養老保険の保険料収入が一番多く、足で稼ぐ手法が太陽生命と近かったからだ。実際、家庭に訪問し保険料の集金をするなど、顧客と近い立ち位置で対応をしている。

 荒木GMは、中間層の福利厚生が充実していない現状を憂慮し、彼らが保険に入るメリットは大きいと捉え、日本とは比較にならないぐらいのスピード感で保険が広まっていくと予測する。一方、保険金が入らなければ、加入者の減少も拡大する可能性があるため、「保険の重要性を訴えるための啓蒙活動をしていく」と気を緩めない。

 今後の展望については、「キャプタル・ライフを傘下に収めるCDSGのスケールメリットを生かしていく」と荒木氏。スーパーマーケット事業やコーヒー事業など国内トップクラスのリテール部門を持つCDSGとのコラボすることにより、顧客が保険にアクセスするチャネルは広がる。

 同社が持つ思いは「ミャンマーの保険事業の発展とこの国への貢献」。それが今ようやく形になろうとしている。

▲キャピタルの支店はミャンマー全土で現在11ヵ所。今後代理店の認可対象が広がるとされ、CDSG グループ擁する同社では販売チャネルの増加も期待される

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