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ついに外資の参入を許可 幕が開ける保険事業

Tokio Marine & Nichido Fire Insurance 東京海上日動火災保険

▲ミャンマー損害保険史上初の外航貨物海上保険をGGI社と提携し販売。ニーズを読み取り新たな一手を打っていく

▲多彩な商品構成も同社の強みの一つ。専門性の高いスペシャルティ商品にも着手し、日系企業のリスクを守っていく

▲25拠点に生損保カウンターを設置し、日生とのシナジーを図る

先進的サービスを先駆けて展開
東京海上&日生でシナジー発揮

 「三メガ損保」の一角を担い、2019年、正味収入保険料、純利益において日本国内最大の損害保険会社である「東京海上日動火災保険」(以下東京海上日動)。

 1997年にヤンゴン事務所を設立し、ミャンマー保険公社を通じた保険のアレンジ、2015年よりティラワ経済特区でのサービスの直接提供を行い、外資規制緩和への準備を進めてきた。19年、有力財閥・シュエタングループ傘下の保険会社であるGrand Guardian Insurance(以下GGI)との合弁会社を設立予定。GGIは12年の設立以降、生損兼営の形で事業を営んでいたものの、外資開放を背景に両事業を分離、損害保険会社は東京海上日動と、生命保険会社では日本生命保険(以下日生)と合弁会社を設立し、ともにマーケットリーダーを目指す。

 まずは従来ティラワSEZ内でのみ引き受け可能であったオールリスク型火災保険や賠償責任保険、工事保険などを合弁会社を通じてミャンマー全土に展開することを検討中。同社が規制緩和に先んじて、2019年1月よりミャンマー損害保険史上初の外航貨物海上保険をGGI社と提携のうえ、販売開始したことは記憶に新しい。今後も役員賠償責任保険(D&O保険)やサイバーリスク保険などのスペシャルティ商品、さらには24時間コールセンターやキャッシュレス払いなど、他国と同等レベルの先進的サービスを展開していく予定だ。「業界の先駆けとして新商品やサービスを積極的に展開することで、お客様に安心をお届けし、保険マーケット全体を大きくしていきたい」と話すのは、同社ヤンゴン支店の石塚首席駐在員。

 日系企業が安心して事業展開できるよう、「補償のアレンジ、万が一の事故対応についてもグローバルクオリティで対応します」と話すのは、営業統括の永橋マネージャー。同社の日本人従業員は5名(首席1名、日本人営業3名、損害サービス1名)で、それぞれが580名の合弁会社の中枢ポジションに配置され、日系企業に対する万全のサービス体制を整えている。

 GGIが有する25拠点を中心に、日生とのシナジーを生かしながら事業展開していく東京海上日動。日系・ローカル企業、さらにはリテールという幅広いマーケットに全方位で取り組み、マーケットを牽引する考えだ。

▲「世界中で培ったベストプラクティスを実践していきたい」と石塚首席駐在員(右)と営業統括の永橋マネージャー

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