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Best season has come! Traveling in Myanmar!!

待ちに待った乾季が到来し、ミャンマーの旅行業界はこれから繁忙期を迎える。世界遺産に認定されたバガン、悠久の時を刻むマンダレー、ASEANを代表するビーチ・ガパリ、最大都市ヤンゴン。目移りしてしまうほどの魅力的な観光地では、かけがえのない貴重な体験が待っている。今年あなたはどこに行きますか?

 2019年7月、ミャンマーを代表する観光地でもあり、世界三大仏教遺跡の一つでもあるバガンが、ユネスコによる世界遺産の認定を受けた。
 毎年話題になるものの、肩透かしばかりが続いたここ数年。同一報が伝えられると、ヤンゴンの日系社会では大きな話題となり、景気低迷にあえぐミャンマーに一筋の光が差し込んだ形となった。
 とはいえ、認定されてから3ヵ月。タイミングが悪いことに日本においては、ビザ緩和延期の発表が遅くなったこともあり、直近で観光客が増えたという情報はなく、下期の伸びに期待が懸かる。昨年あたりから日本でもミャンマーの知名度が高まりつつあるため、これらの効果は徐々に現れていくだろう。
 ただし、課題が残っているのも事実。P14のトップ対談において、ホテル・観光省のオウン・マウン大臣も話しているが、高額な国内便をはじめとする交通インフラが未整備であり、PR活動も不十分。ASEANでの旅行先を検討する際、海外に住んでいるカスタマーにとってあくまでミャンマーは“ワンオブゼム”であり、タイやベトナムはコンペティターである。そうした事実から目を背けては成長はありえないし、魅力的な観光地にもなりえない。
 今回の特集では、ページが限られていることもあり、一般的な旅行誌には載っていない情報ばかりを取り上げた。より深掘りしながら、旅を楽しめば気づきも多く、何より乾季のミャンマー旅行は、何物にも変えがたい体験が待っている。
 この国の観光が未成熟であることは、特にミャンマー在住者の多くが理解しているはず。だからこそミャンマーを知る日本人に期待したいのは、一人ひとりが“観光大使”となって、改めてこの国の素晴らしさを伝えていってほしい。

世界遺産登録後、現地はどう変わった?
バガン最新情報

世界遺産に認定されてから早3ヵ月が過ぎた。バガンの観光客は増えたのか?
世界遺産認定はどのような影響をもたらしたのか?
Bagan Thiripyitsaya Sanctuary Resortで4年就業し、バガンを知り尽くすEXEの白井氏に現状や知る人ぞ知るマニアなスポットなどを聞いた。

Q.1 世界遺産に認定され、変わったことはありますか

正直大きな変化はありませんが、設備などがブラッシュアップしている印象があります。例えば、パゴダ周りに駐車場ができたり、道路の中央に街灯などが設置されるようになりました。バガンは街灯が少なく夜の道路は暗いので、ありがたいです。また、ホテルは確実に増えており、特にマッサージ&スパ系が顕著に増えています。観光客では、ミャンマー人と中国人が目立ちますね。日本人と欧米人はほぼ横ばいといった印象。2019年上期はビザ免除の発表が遅かったので、日本の旅行代理店が手を打てなかったらしいのです。ただ、1月からは増えているとは聞きますので、期待したいですね。

Q.2 世界遺産に認定され、変わったことはありますか

特に変わってはいないです。これまで通り、遺跡への入域代は3日滞在で25,000Ks。パゴダは前に通知されたように、すべての場所で登頂が禁止。そのため朝日は、バガンビューイングタワー、もしくは気球から見るしか方法がないのが現状。タワーは入館料が5ドルで、気球は約400ドルほどかかります。気球は10月〜3月の期間限定です。

Q.3 多くの観光客が来る前に見ておいた方がいい場所はありますか

ほとんどの壁画が直接触れる状態で、つまり保護されていない。最も有名なスラマニ寺院では、一部保護されていますが、多くが野ざらし状態なのです。もちろん触ってはいけませんが、すぐ近くで見られるというのは貴重な経験。いずれは保護されるでしょうから。

Q.4 最近、話題のレストランを教えてください

シャーキーズのチーズ盛り合わせ

レストランも少しずつですが増加傾向です。まずはヤンゴンでも有名なシャーキーズのブランチがあり、メニューはほとんど同じ。ピザはバガンの方がおいしい印象です。ちなみに同店で販売されているジャムは、バガンで取れた素材を使っているらしいです。
ほかには、ティリピセヤの4通りに注目店が集まっており、「La Terraza」というイタリアンがおすすめ。オーナーは、イタリア人女性で、肉や野菜を地元の農家と契約して直接仕入れ、飾らない郷土料理のようなイタリアンを提供しています。素材は地のものを使いながらレシピはイタリアンで、バガンでも評価が高いです。また、タンデホテルのすぐ横にある「Sanon TrainingRestaurant」も人気があります。元々オーストラリアのNGO団体がミャンマー人向けのトレーニングセンターを始めたのがきっかけで、ミャンマー料理のアイデアを生かしながら、欧米のレシピを取り入れるフュージョン料理。基本的にニャウンウーエリアにおいしいレストランが集中しています。

Q.5 あまり知られていない名所はありますか

エーヤワディー川を渡ると正面に山があり、夜に光り輝いているのがタンジータンパゴダ(Tant Kyi TaungPagoda)。山の上にあるので、バガン全体を俯瞰で見れるのがポイントです。行き方は、ブーパヤー(Bu Paya)の港で「タンジータンに行きたい」と係員に言うと、パゴダ近くの波止場まで連れてってくれます。ブーパヤーには、正規の料金表が貼ってあるので、不当な金額を請求されることもありません。対岸に着くと、タクシーが停まっていますが、そこにも正規の料金表があるので、安心かつ簡単に行けます。所要時間はブーパヤーから1時間ほど。行く時間帯のベストはやはり朝。昼だとどうしても暑くなってしまうので。

Ananda Pahto Temple (アーナンダ寺院)

バガン最高の芸術建築。四方に拝殿を持つシンメトリーな建物。巨大な黄金立像も必見

Bu Paya
(ブーパヤー)

3世紀に建立されたといわれるバガン最古の仏塔。船着場もあり、川沿いで眺めも抜群

Tharabar Gate
(タラバー門)

高さ8mレンガ造りのメインゲート。左右には町の守護神であるナッ神が祀られている

Shwezigon Pagoda
(シュエズィーゴォンパコダ)

アーナンダ寺院と並んぶバガンを代表する黄金の仏塔。境内はかなり広い