混迷のミャンマー 2022年を振り返る(2/4)
(記事の全文をお読みいただくには「プレミアム会員」のご登録が必要となります)

────────────────
4月
────────────────
外貨不足が深刻化

「外貨は1営業日以内にチャットへ両替」ミャンマー中銀が指示

軍評議会傘下のミャンマー中央銀行(CBM)は4月3日、口座に入金された外貨について1営業日以内に自国通貨のチャットに両替するよう民間銀行に対して指示した...

>>続きを読む

軍評議会はその後、輸入業者の銀行口座の入出金記録のチェックや定められた期限内に輸出収益を銀行に預け入れなかった企業に対して輸出ライセンスを取り消すなど、厳しい措置を次々と実施。ミャンマー中央銀行の副総裁が銃撃される事件も発生した。

関連記事:
銃撃されたミャンマー中銀副総裁、命に別状なし

────────────────
5月
────────────────
国軍兵士の行為はさらに残虐に…

生きたまま焼き殺される、ザガイン管区で住民34人殺害

ザガイン管区のイェーウー郡とパレー郡で、5月10日から13日までの4日間で住民34人が軍評議会により殺害された...

>>続きを読む

国軍部隊は重火器による無差別攻撃を行い、周辺住民が避難した近くの僧院にも押しかけ住民を数人単位で強制連行。民家の中などで拷問を行った後に放火し、生きたまま焼き殺したという。

そして5月31日には、国連人道問題調整事務所(OCHA)がミャンマーの戦争避難民が100万人に達したと発表した。

関連記事:
戦争難民が100万人に、国連機関が発表

────────────────
6月
────────────────
ミャンマー全土でガソリン不足が深刻化

ミャンマーの首都でガソリンスタンドが閉鎖

ミャンマーの首都ネピドーで、燃料不足により一部のガソリンスタンドが閉鎖された。あるガソリンスタンドの社員は「燃料が不足しており、6月5日から3~4日間閉鎖する」とコメント...

>>続きを読む

燃料不足と価格の高騰により、支援が必要な国民へのボランティア団体の活動にも影響が出た。また、石油製品輸入・流通・販売業協会(MPTA)がガソリン3万トンの備蓄を放出したが、混乱に歯止めは掛からなかった。

関連記事:
ガソリンスタンドに市民が殺到、タニンダーリ管区

ヤンゴン市郊外、ガソリン入手が困難に

シャン州北部で燃油不足が深刻化