混迷のミャンマー 2022年を振り返る(1/4)
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1月
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外資系企業がミャンマーから相次ぎ撤退

仏トタルと米シェブロン、ミャンマー事業から撤退へ

フランス石油大手トタルエナジーズは1月21日、ミャンマーの天然ガス事業から撤退すると発表した。昨年2月のクーデター後、人権状況が悪化しているためで、ロイター通信などによると、米シェブロンも撤退方針を表明した...

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クーデターからまもなく1年となるのを前に、ミャンマーから外資系企業が相次いで撤退を表明した。いずれも、合弁事業のためプロジェクト自体は継続している。

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2月
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クーデターから1年、各地で抗議活動

2月1日のサイレントデモ、各地の様子

クーデターから1年となる2月1日、ミャンマー全国でサイレントデモ(沈黙のスト)が実施された。マンダレーなどでは、これに先駆け早朝からデモ行進も行われたという...

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国営新聞の報道によると、1月27日から2月8日までの期間にサイレントデモに関連して193人が逮捕。春節で商店を休業するとSNSに記事を掲載した中国系ミャンマー人が逮捕されるケースもあったという。

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このほか2月22日には国軍弾圧の中「222222」の抗議活動がヤンゴン、マンダレー、ザガイン、マグウェー、モーラミャインなど20郡区で行われた。

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3月
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ミャンマーの電力事情が悪化、長時間の停電相次ぐ

「暗黒のヤンゴン」停電で苦しむ市民

ミャンマーでは長時間の停電が頻発しており、市民の生活に大きな影響を与えている。長時間の停電によりポンプを使って水を汲み上げることができず、特に高層階に住む世帯が影響を被っている...

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ヤンゴン市郊外の北オカラッパ、ダゴンニュータウン(南部、東部、北部)などでは、1日に数時間しか電気が利用できないという。ヤンゴン管区の電力供給は、2つのグループに分けられ4時間ごとに輪番制の停電が行われているが、実際には予定の時間外にも停電が頻発しており、その状況は12月になっても解消されていない。