ミャンマー大地震から3か月、復興進まず被災地の支援に遅れも
【政治】【社会】
2025 年 6 月 30 日
ミャンマー中部の大地震から6月28日で3か月。被災地では復旧や復興が大きく遅れている。甚大な被害を受けたマンダレーでは損壊した建物の解体作業が今も終わっておらず、サガイン管区では支援の手が行き届かない地域が多数残されている。
マンダレー市民によると、「復興の進捗は3割程度にとどまっており、その多くは民間団体などが担っている」と指摘。政府が設置した避難キャンプはすでに解体され、多くの被災者は別の場所に転居を余儀なくされたという。倒壊した建物の撤去作業も進んでおらず、被災直後の状況が今なお残っている。一方、サガイン管区では地震に加えて軍による空爆や地上作戦による被害も重なっており、日々の生活にも困窮する状況が続いている。
独立系メディア「DVB(Democratic Voice of Burma=ビルマ民主の声)」の統計によると、6月24日現在の大地震による犠牲者は4,520人、負傷者は11,366人となっている。
