「ロヒンギャの命を救え」国連難民高等弁務官事務所が訴え
【国際】【社会】
2025 年 1 月 09 日
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は1月8日、イスラム教徒のロヒンギャの人々が密航船で各国に漂着している現状について、ロヒンギャの命を救うよう国際社会に訴えた。
UNHCRによると、1月3日にマレーシアに196人、5日にはインドネシアに264人、計460人のロヒンギャが密航船で漂着した。このうち、航海中に少なくとも10人が死亡したという。また、マレーシアの地元紙によると、5日にはランカウイ島付近にロヒンギャ約300人を乗せた密航船が漂着したが、マレーシア海上警備隊が同船を追い払ったと報じられている。
こうした状況を受け、UNHCRは「ロヒンギャの人命を最優先に考えるべきだ」とし、国際社会に対応を呼びかけた。
少数民族武装組織とミャンマー軍の戦闘がミャンマー各地で激化し、バングラデシュにある難民キャンプでは生活環境が悪化している。このため、行き場を失ったロヒンギャ難民が東南アジア各国へ密航船で脱出するケースが急増している。
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