ミャンマー非常事態宣言4度目の延長、総選挙も先送り

【政治】 2023731

 ミャンマー軍評議会(SAC)は7月31日、ネピドーで国家防衛安全保障理事会を開催し、国営放送(MRTV)を通じて2021年2月1日に発令した非常事態宣言を半年間延長すると発表した。

 会議には、ミン・アウン・フライン総司令官やミン・スエ大統領代行、ソー・ウイン副総司令官、国防省大臣ミャ・トゥン・ウー大将らが出席。総司令官は、延期の理由として民主派や少数民族武装勢力による各地での抵抗運動を挙げ、総選挙について「現状では不可能だ」と述べた。

 ミャンマー軍は2021年2月1日にクーデターを起こし、非常事態を宣言した。翌2日には軍評議会(SAC)を設置し全権を掌握した。その後、非常事態宣言を繰り返し、今回が4度目の延長となり総選挙も先送りされる。

© MRTV

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