ミャンマーODA打ち切り 日本の鉄道改修事業、大幅縮小

【国際】【政治】【社会】 2023601

 日本政府のODA(円借款)などにより支援してきた、ミャンマーにおける基幹鉄道網の改修事業が大幅に縮小されることが明らかになった。

 2011年の民政移管後、日本政府はミャンマーに対する円借款の再開を表明。2013年には鉄道網の高度化のための調査が行われ、2018年にレールや橋梁、信号システムの改修・入れ替えなどの事業がスタートした。さらに、日本政府は1,422億円を限度に円借款を供与することで2020年までに合意した。

 しかし、2021年2月1日に発生したクーデターにより、工事に必要な円借款の追加供与ができないと日本政府が昨年秋に軍評議会に通告し、今年4月までに軍評議会が合意したとみられる。これにより、日本のミャンマーに対する鉄道改修事業は大幅に縮小されることとなった。

 鉄道改修事業は2024年の完成を予定し、当初は必要に応じて追加の円借款も見込んでいた。

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