日本政府が抗議 ミャンマー軍、ODA供与の船舶を軍事利用

【国際】【政治】 2023426

 日本政府・外務省は4月26日、ミャンマーに無償供与した旅客船2隻が軍事目的に転用されたことを確認したとして、軍評議会(SAC)に抗議し再発防止を徹底するよう申し入れた。

 SACは昨年9月、日本政府が無償供与した旅客船3隻のうち2隻を転用し、100人以上の軍兵士や武器をラカイン州のシットウェからブーディーダウンまで輸送したという。これらの旅客船は、2016年9月に締結した政府開発援助(ODA)の無償資金協力(約5億円)によるものだった。

 外務省の小野外務報道官は記者会見で「大変遺憾だ。引き続きこうした事例の再発を防ぎ、状況の確認と適正利用の働きかけに努める」と述べた。

シットウェに到着した「Kispanadi 2号」
©2017 在ミャンマー日本大使館

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