日本のODA、軍事転用か ミャンマー国軍

【国際】【政治】【社会】 20221012

 米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は10月10日、日本政府が無償供与した旅客船2隻が軍事目的に転用されていると指摘した。

 軍評議会(SAC)は、日本政府が無償供与した旅客船3隻のうち、「KISPANADI 1」と「KISPANADI 3」の2隻を転用し、9月14日に100人以上の軍兵士と兵糧をシットウェからブーディーダウン郡まで輸送したという。

 ラカイン州ブーディーダウン郡では、国軍とアラカン軍(AA)の間で激しい戦闘が行われている最中。HRWアジア局プログラムオフィサーの笠井哲平氏は、日本の支援が軍事に利用され、市民の弾圧に加担する形となっていると指摘した。

 寄贈された旅客船は、2016年9月に締結した政府開発援助(ODA)の無償資金協力(約5億円)によるものだった。

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