NUG駐日代表事務所と議連が院内集会 武井外務副大臣も発言

【国際】【政治】 2023201

 クーデターから2年となる2月1日、民主派の国民統一政府(NUG)駐日代表事務所とミャンマーの民主化を支援する議員連盟が、「ミャンマーに民主体制、平和と自由を取り戻す」をテーマとした院内集会を参議院議員会館で共催した。

 超党派の国会議員で構成する「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」の中川正春会長は、人口の3分の1が飢餓に苦しみ、150万人を超える避難民と多数の死傷者が発生している現状に触れ、日本政府に対して国会で採択された軍事クーデターを非難する決議に則った外交政策を実施するよう改めて求めた。

 NUGのソー・バ・ラ・テイン駐日代表は、日本政府に対し1日も早くNUGを正統な政府として承認すること及び8月に予定されている総選挙の実施を認めないよう求め、就労や留学目的で来日しているミャンマー人の多くがパスポートの期限を迎えている現状に触れ、ビザの更新について寛大な処置を要望した。

 武井外務副大臣は、困窮者への支援について必要とする人に届くために安全で阻害されない人道アクセスができるよう、日本政府として具体的な人道支援の在り方を検討し、実施していくとの考えを明らかにした。

 議員会館の会場では、入りきれない参加者が廊下にまであふれていた。

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