学校空爆の「ディーペーインの虐殺」を強く非難 国連事務総長

【国際】【政治】【社会】 2022922

 国連のグテーレス事務総長は9月20日、ザガイン管区ディーペーイン郡の中学校で国軍による空爆が行われ、子ども7人を含む13人が死亡した「ディーペーインの虐殺」について非難した。

 グテーレス事務総長は、「学校や病院などの民間施設に対する軍事活動は民間人を危険にさらすもので、国際人道法に違反している。また、子どもを含む一般市民に対する空爆は重大な国際法違反で、戦争犯罪。断じて許すことはできない」と厳しく非難した。

 事件は9月16日昼ごろ、国軍の戦闘ヘリ4機が飛来し、ディーペーイン郡レッイェッコン村の寺院内にある中学校に対し1時間にわたり空爆を行った。さらに、戦闘ヘリから兵士80人が降下し、地上からの攻撃とあわせて子ども7人を含む民間人13人が死亡した。

 軍評議会報道官のゾー・ミン・トゥン少将は、「カチン独立軍(KIA)の兵士や市民防衛隊(PDF)隊員が中学校に逃げ込み、子どもたちを人間の盾にしているという情報を得たので攻撃した」と弁明した。しかし、空爆については認めていないという。

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