ミャンマー中銀 公定レートを1米ドル=2,100Ksに切り下げ

【マーケット】【政治】【経済】 2022808

 ミャンマー中央銀行(CBM)は8月5日、公定レートを1米ドル=2,100Ksに切り下げると通達した。Radio Free Asiaが8月6日に伝えた。

 CBMは公定レートを1米ドル=1,850Ksとしていたが、8月8日から1米ドル=2,100Ksに設定するとした。これまでは公定レートと実勢レートの乖離が大きく、輸出業者にとって大きな打撃となっていたが、今回の切り下げで輸出環境はある程度改善するとみられる。

 また、輸出業者はこれまですべての外貨収入を現地通貨チャットに両替する必要があったが、今回の通達では65%までをチャットに両替すればよいと緩和された。

 経済専門家は「今回の措置に輸出業者は歓迎するが、すべてが良い方向に向かうとは思えない。公定レートの切り下げで実勢レートも下落し、さらに物価が上昇することになるだろう」とコメントした。

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