ミャンマー民主派元議員ら4人の死刑執行、軍評議会

【国際】【政治】 2022725

 軍評議会は7月25日、国民民主連盟(NLD)の元議員と著名な政治活動家ら4人に対する死刑を執行したと国営新聞を通じて発表した。ミャンマーでの死刑執行は1990年以来で、政治犯としては1976年以来46年ぶり。

 死刑が執行されたのは、NLDの元議員ピョー・ゼヤ・トー氏と民主活動家のチョー・ミン・ユ氏ら4人。国軍が設置した軍事法廷が「テロ行為」に関わったとして今年1月に死刑判決を言い渡していた。

 死刑の執行は、軍評議会 情報省の副大臣で報道官のゾー・ミン・トゥン少将が6月3日に承認したと明かしていた。東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国カンボジアのフン・セン首相が軍評議会トップのミン・アウン・フライン総司令官宛てに執行を再考するよう書簡を送ったほか、国連の事実調査団ニコラス・コームジャン代表は「政治的な理由で抵抗している人物に対して死刑を執行することは、戦争犯罪または人道に対する犯罪にあたる」と非難していた。

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