カチン州の避難民6,000人に支援物資届かず

【社会】 2021521

 カチン州モーマウ郡で国軍とカチン民族独立軍(KIA)との間で戦闘が激化し、村民1万人が周辺の村に避難しているが、6,000人に対して支援物資が届いておらず生活に困窮していることがわかった。Radio Free Asiaが5月20日に伝えた。

 調べによると、カチン州モーマウ郡で4月10日から5月20日の間に90回の戦闘が発生、国軍が戦闘機で30回の空爆を行ったため、20の村に住む村民1万人が周囲の村や森の中に避難している。2月16日から戦闘が開始され、パーカン、モーニン、タナイン、ミッチーナ、モーマウ、プータオ、マンシー、バモー、ラインザーなどが戦場になっており、その中でもモーマウ郡が最大の激戦地になっている。

 ある村民は「村人全員が被害を受けている。米、豆が奪われ家が焼かれ住むところ、生活の糧も何も残っていない。食べ物も薬も何もない。豆が収穫期になっているが収穫できず枯れている。村に帰りたくても帰れない。支援団体が食料を支援しようとしているが、国軍が妨害している」と嘆いている。

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