日本在住17年目のミャンマー人が見たクーデター

日本よ、ありがとう!

私は17年前の17歳の時に無一文で日本にやってきて日本で学んだものは数えられないほどたくさんあります。勤勉というものを知って学び、がむしゃらに働きました。誠実を知り、たくさんの仲間と繋がることができました。協調から生まれる何にでも打ち勝つ団結力に気づけました。努力することで稼ぐことができ、家族への支援と兄弟3人が医者になるまでバックアップできたのは僕の人生においては最も大きいな目標の達成でした。


今このクーデターという状況で考えると日本社会の生活と教育基盤の強さ、治安の良さ、それに自由というものがどれだけありがたくて尊いものかを身にしみて感じます。

日本は軍事政権時代からずっとミャンマーを援助してきました。最近では主に道路整備などが活発でミャンマーの物流事情の改善に一役買っています。ミャンマー国内でも雇用が増え、生活が豊かになりつつあります。日本企業と仕事できたことで1番価値あるものは勤勉というものの価値に気づけることだと感じています。若者は日本企業で働くことによって日本の教育を関節的に受けられていると思っています。

クーデターへの日本の反応

・2月5日にキリンがミャンマー国軍財閥企業と業務提携解消

・日本人によるSNSでの正しい情報の発信

・日本政府からのODA援助の見直しやクーデターへの非難声明の発表

これらは極一部ですが日本国内では在日ミャンマー人による抗議デモへの支援や在ミャンマー日本人によるCDMへの支援など様々な形で支援を頂いています。今回のクーデターが起きた5日後にキリンがミャンマー国軍財閥企業との業務提携の解消を決断しました。また日本政府の非難とODA援助の見直しは国軍にとって大きな打撃になります。それ以外には在ミャンマー日本人による日本のメディアの間違った情報の報道に対する抗議などもあります。

ここまできて改めて17年前に日本に来ておいてとても良かったと切実に思っています。ミャンマーがこの緊迫した状況から早く抜け出して平和な社会を築き、再び日本と良い関係を構築できるのを切実に願っています。

クーデターが起きて一ヶ月が経ちました。昨日2月28日の一日で20人以上が軍の弾圧によって命を落としました。それでもミャンマー国民は国軍が破滅まで抗議をし続けるつもりです。今回こそは60年間に続いた軍による独裁政権が終末を迎えると信じています。また日本企業が安心して事業を展開できる状態になるまで諦めないで前に進めて行きます。

日本よ!ありがとう。これからも暖かく見守ってください。

(続く)

テウインアウン
日本在住17年目のWebエンジニア
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