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ミャンマー生活最大の不安点 最新版!医療事情

最新の設備が整った病院がようやく増えてきたヤンゴン。医療のレベルも年々上がり、ある程度の症状であれば、当地で問題なく対応できるまでになった。現在、どういった医療施設がヤンゴンに存在し、人々に貢献しているのか?
最新版医療事情と銘打って現状をお届けしたい。

事前の準備と予防が根幹

心臓と脳の手術リスク
検査は高いレベルに

 かつてに比べ、医療も進化したといわれる昨今のミャンマーだが、心臓と脳の疾患においては非常に厳しい現実があることは長年言われてきた。
 

 仮に脳と心臓に病気の疑いがある場合、程度にもよるが、医師から「将来的に手術が必要になるかもしれない」と言われていれば、ミャンマーにとどまることは得策ではない。一方、投薬で対応できるレベルであれば問題はないという。
 

 検査においては、CTスキャンも普通に存在することから、心臓、脳も含めて高いレベルで対応が可能だが、やはり手術はおすすめできない。その理由としては、そもそも専門医が限られていること、医療機器が足りていないことが挙げられる。また、常勤で専門医を抱えている病院がほとんどないことから、心筋梗塞や脳溢血、脳梗塞が起こった場合のリスクは非常に高い。心臓や脳の疾患は、時間との勝負になるため、遅延は絶対に避けたいところ。
 

 昨年の医療特集で紹介したカテーテル手術などはミャンマーでも普通に行えるが、心臓や大動脈を切って開くレベルの手術だと難しいという。もちろんそうした疾患は、検査である程度の予測は可能だが、いつ発生するかわからないという不安とともに海外生活をおくるのは精神的にも良好とはいえない。ちなみに輸血については、どこの私立病院でもストックされており、あまり心配する必要はないとのこと。

▲ヤンゴンジェネラル病院。もし救急車で搬送される場合、外国人であろうともこちらに到着するのが一般的。

▲ヤンキンにある公立の子ども病院。施設が充実しているとは言い難く、やはり日本人は私立の小児科をおすすめする。

生活習慣病に注意
事前の予防が重要

 あと危険とされるのは、高血圧、高い体脂肪、糖尿病などの生活習慣病。特に会食の多い単身のビジネスマンは不摂生になりがちなので、注意してほしい。
 

 また、もし何かが起こったときに救急車を呼んだ場合、基本的にはヤンゴンジェネラル病院に搬送されるが、現場に着いたほとんどの日本人患者は混乱するという。というのも、公立の病院はローカルの人たちで混んでおり、すぐに診察をしてもらえない、さらには専門医もなかなか来てくれないという難しさから、緊急の場合は先に診察予約を確保したうえで移動した方がいい。
 

 ミャンマーのみならず海外で生活をしていれば、ある程度のリスクを避けることはできないため、やはり事前の準備と予防が根幹となる。健康へのリスクヘッジという観点から、今回の特集が一助になれば幸いである。