スー・チー氏次男、TIME誌に寄稿 軍政と「見せかけの選挙」を批判
【政治】【社会】
2025 年 11 月 12 日
ミャンマー軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問の次男キム・エアリス氏がアメリカの国際的ニュース雑誌「TIME」に寄稿し、母親の拘束と軍政の弾圧を強く非難した。自身が12歳の時に自宅軟禁により母と引き離された体験を振り返りつつ、「80歳の高齢となった今も、所在も分からない場所で、基本的権利すら奪われている」と訴えた。
エアリス氏は、スー・チー氏が自由選挙で82%の得票を得て勝利した直後に拘束された経緯を指摘し、「母に対する裁判はでっち上げであり、拘束はミン・アウン・フライン総司令官が率いる軍事政権が権力を握り続けるための道具だ」と批判。劣悪な刑務所環境の中で適切な治療も受けられず、「母がどれだけ長く生き延びられるか分からない」と懸念を示した。
また、軍と関係する武装勢力が関与するオンライン詐欺や人身売買、麻薬取引が周辺国や世界に被害を拡大させているとし、「軍政はサイバー詐欺や奴隷労働から得た利益で戦争を続けている。そうした政権に正統性はない」と強調。アジア各国に対しては、軍政やその代表を首脳会議などに招かず、「12月に予定される軍政主導の総選挙を決して承認してはならない」と呼びかけた。

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