ミャンマー軍の戦争犯罪、想定を大幅に上回る件数 国連機関が報告

【国際】【政治】【社会】 20251030

 国連人権理事会が設立した「ミャンマーに関する独立調査メカニズム(IIMM)」は10月29日、戦争犯罪に関与したミャンマー軍指揮官や兵士の個人情報を収集していると明らかにした。

 IIMMのニコラス・コウムジアン所長は、ニューヨークの国連本部で開かれた第80回国連総会第3委員会の会合で「民間人に対する虐待や性暴力などの証拠を収集しており、これまでに約600件の証言と1,300件を超える資料提供を受けた」と報告。国際法違反の規模と深刻さは、当初の想定を大きく上回っているという。

 所長は「ラカイン州では暴力が激化しており、空爆や砲撃によって多くの民間人が苦しんでいる。ロヒンギャ難民の中にはミャンマー軍と少数民族武装組織アラカン軍(AA)の双方に徴用されている者もいる」と指摘。IIMMは、目撃者との直接接触に加え、公開情報や写真の検証を通じて証拠を蓄積していることを明かした。

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