ミャンマー 若者の4人に1人が失業、国連報告

【政治】【社会】 20251006

 国連開発計画(UNDP)は10月2日に報告書「A Generation on Hold」を発表し、ミャンマー国内では若者の約4人に1人、推定400万人近くが失業状態にあると指摘した。

 特に、軍と少数民族武装組織の戦闘が激しいカヤー州では若者の半数以上が職を失っており、状況は一層深刻化している。また、若年女性は男性に比べて2倍以上の割合で労働市場から排除されており、就業機会へのアクセスが極めて限られているという。UNDPは、こうした傾向が「一世代全体の自立と機会を奪い、ミャンマーの復興と長期的な発展に深刻な影響を及ぼす」と警鐘を鳴らしている。

 これらの報告は、2024年に実施された全国規模の若者意識調査やインタビュー、グループ討議の結果をもとに教育から雇用への移行過程を分析したもの。農村部では、18~24歳の若者は約8割が現在いかなる教育・職業訓練にも参加しておらず、特にタニンダーリ、チン、ザガイン、カレンなどの地域では、経済的困窮や治安状況の悪化、教育機関へのアクセスの欠如が退学を招いていると指摘した。

© Mizzima-News in Burmese

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