米国、USAIDを正式に廃止 一部事業は国務省に統合
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2025 年 7 月 04 日
米国政府は7月1日、国際開発庁(USAID)を正式に廃止し、同庁の一部機能を国防省に統合すると発表した。トランプ大統領の政策方針と一致しない事業については打ち切りとなる見通し。
これまでのUSAIDの事業について、ルビオ国務長官は声明で「開発目標はほとんど達成されず、不安定化は進み反米感情が高まった」と批判。「今後はアメリカの利益が最優先される」と説明した。
この決定に対し、オバマ元大統領は「廃止は重大な過ちで世界の貧困・保健支援に背を向けるものだ」と強く批判。ジョージ・W・ブッシュ元大統領もエイズ対策など米国の国際貢献に悪影響が出ると懸念を示した。
イギリスの医学誌「ランセット」は6月30日、米国の対外援助削減により2030年までに1,400万人以上が死亡し、その3分の1は幼児だとする予測を発表している。

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