軍評議会トップが中国政府に謝意、「一つの中国」政策支持も表明
【国際】【政治】
2025 年 6 月 10 日
軍評議会(SAC)トップのミン・アウン・フライン総司令官はは6月8日、ミャンマーと中国の国交樹立75周年を記念する式典で演説し、国際社会におけるミャンマー問題への対応について中国政府に謝意を表明した。また、「一つの中国」政策を支持し、今後も中国との戦略的関係を深化させていく姿勢を改めて強調した。
総司令官は、1950年6月8日に正式に国交を樹立したことに言及。両国間の外交関係はこれまで数十年にわたり深化しており、1954年に調印された「平和共存5原則」は、現在でも多くの国との外交指針となっていると述べた。
また、ミャンマーが1971年に中国の国連加盟を支持した経緯に触れた上で、「一つの中国」政策を今後も揺るぎなく支持すると表明。両国関係が2011年に「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされたことや、2020年の習近平国家主席による歴史的訪問を「両国の未来を共有する共同体構築の始まり」と位置付けた。
3月28日に発生した大地震の対応についても言及し、中国からの緊急人道支援として11億元(およそ222億円)が提供され、救助活動や復興支援が行われたことに謝意を表明。「困難な時期に最初に手を差し伸べてくれた国」として中国の対応を高く評価した。

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