ロヒンギャ難民キャンプで子どもの栄養不良が深刻化、ユニセフ警告

【国際】【政治】【社会】 2025313

 バングラデシュ南東部コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで、子どもの栄養不良が深刻な状態に陥っている。ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)が発表したもので、昨年2月と比べ27%増加しているという。

 コックスバザールの難民キャンプには約100万人のロヒンギャ難民が暮らしており、その半数は子どもとみられる。ユニセフは、このうち15%(約75,000人)が重度の栄養失調に陥っており、緊急の治療が必要な状況だと指摘。今年はさらに14,200人が深刻な栄養不良に直面すると予測している。

 国際社会による食料支援の減少が難民キャンプの食糧事情を悪化させ、子どもの栄養状態の悪化を招いているほか、安全な水や保健サービスの提供にも影響を及ぼしている。ユニセフは「支援がこのまま縮小すれば、状況はさらに悪化する可能性が高い」と警告している。

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