カチン州の大規模空爆から1年

【政治】【社会】 20231024

 昨年10月23日、カチン州パーカン郡で行われていた少数民族武装勢力カチン独立機構(KIO)の式典会場に、ミャンマー軍が大規模な空爆を実行した。この空爆ではKIO関係者ら63人が死亡、市民も17人が犠牲になったが、今でも遺族の悲しみは消えることがない。

 キリスト教聖職者である夫を亡くした女性は、「昨日の出来事のように思い出され、忘れることが出来ない。今は食べることも大変で生きることが辛い」と胸の内を明かした。

 現在もミャンマー軍の弾圧が緩むことはなく、今月9日にも同州の避難民キャンプに空爆を実行、子供11人を含む29人が死亡し57人が負傷した。

 カチン州では毎年この時期にKIOの設立記念式典が開催されており、24日にはミッチーナで犠牲者を悼む法要が執り行われる予定だという。

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