ロヒンギャ帰還のめど立たず、人権団体指摘

【国際】【政治】【社会】 2023823

 米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は8月20日、ミャンマー隣国のバングラデシュで難民生活を送るミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャが、安全に帰還できるめどが立っていないとの声明を発表した。

 HRWアジア担当の研究員シェイナ・バウフナー氏は、国籍が与えられていないロヒンギャは、移動の自由や教育など基本的な人権が奪われていると指摘。国連安保理の消極的な姿勢や各国による援助の削減により困窮していると訴えた。

 ロヒンギャがバングラデシュに大量脱出するきっかけとなったミャンマー軍の掃討作戦から8月25日で6年となるが、ロヒンギャ難民は「ミャンマーに戻れば再び迫害される」と恐れており、帰還の道筋は見えていない。

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