国連、軍評議会にラカイン州人道支援停止の見直しを要請

【国際】【政治】【社会】 2023615

 大型サイクロン「MOCHA」の上陸から1か月となるが、ラカイン州の人道支援は軍評議会(SAC)により阻止される状況が続いている。

 国連常駐調整官兼ミャンマー人道調整官のラマナタン・バラクリシュナン氏は、「援助の停止が長期化することで食糧不足やコレラ発生のリスクが高まる」と懸念を表明し、SACに対して人道支援の停止を見直すよう強く求めた。

 ミャンマーでは、2008年に甚大な被害が発生したサイクロン「ナルギス」上陸時にも人道支援が妨げられていた。当時の軍事政権は、サイクロン被害による混乱下で2008年憲法の賛否を問う選挙を強行しており、市民からは歴史を繰り返しかねないとして懸念する声も上がっているという。

© DVB Burmese News

最新記事一覧