ザガイン管区の農家、廃業の危機 軍の攻撃とサイクロンで

【ローカル】【政治】【社会】【経済】 2023523

 ザガイン管区のシュエボ郡区とディーペーイン郡区では、ミャンマー軍の攻撃により農地を追われた住民が多いが、5月14日に上陸した大型サイクロン「MOCHA」による洪水などの被害を受け、さらに苦境に陥っているという。

 同管区でボランティアグループを運営しているソー・モー・アウン氏は、「住民は軍の攻撃に苦しむ中でサイクロンの被害を受けており、まずは安全な避難先が必要だ」と語った。その上で「雨季に農業を再開できなければ農地を失う可能性がある」と危機感を募らせた。現地では、住居のほかに農機具を失った農民も多い。

 ある農民は、「一度避難すると10日以上戻ることが出来ない。備蓄米も軍の放火が怖いので処分した。米の価格が上がっているのに売るものがない」と語った。ソー・モー・アウン氏によると、手持ちの資金が枯渇し、食糧が枯渇している農民も少なくないという。

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