サイクロン緊急支援、ミャンマー軍評議会の移動制限に阻まれる

【国際】【政治】【社会】 2023522

 大型サイクロン「MOCHA」の上陸により甚大な被害が発生したラカイン州では、被災地への人道支援が届かない状況が続いている。

 民主派の国民統一政府(NUG)は5月16日、ミャンマー全土で少なくとも435人が死亡したと発表し、同人道・災害対策省のウィン・ミャッ・エー大臣は、「ラカイン州で被災者100万人の食糧や水の緊急支援が必要だ」と懸念を示した。同州では洪水や道路の寸断のほか、鉄塔などの倒壊により通信が途絶しているため、被害の全容が明らかになっていない。

 さらに、軍評議会(SAC)が実施している移動制限により救援活動にも遅れが出ている。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、同州で被災状況の現地調査のため許可を待っている状態だという。

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