大型サイクロンの犠牲者、ロヒンギャが大半占める

【社会】 2023518

 イギリス・ロンドンに拠点を置くロヒンギャ国際ネットワークは、5月14日にラカイン州シットウェ付近に上陸したサイクロン「MOCHA」の犠牲者のほとんどがロヒンギャ難民だったと発表した。

 5月17日現在、ロヒンギャの犠牲者数は460人で、サイクロンによる犠牲者のほとんどがシットウェに設営されているロヒンギャ難民キャンプに集中しているという。

 ロヒンギャ国際ネットワークのトゥン・キン代表は、「ロヒンギャは人間とは思えない生活水準で暮らしている。サイクロンが来ることは事前にわかっていたが、身分証を持たず国内の移動が制限されているロヒンギャは避難することさえ出来なかった。これは天災ではなく人災だ」と批判。国際社会はロヒンギャの被災者を優先して支援すべきだとコメントした。

 サイクロン上陸時の最大瞬間風速はおよそ70メートルで、高さ3メートルの高潮も発生し沿岸部は広範囲で洪水が発生した。

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