「水かけ祭りは静かに過ごそう」市民グループの活動が拡大

【社会】 2023403

 ヤンゴンの市民団体がSNSに投稿した「水かけ祭りのティンジャンは静かに過ごそう」というイラストキャンペーンが、市民の間で拡大しているという。

 市民団体「オクトパス・グループ」は3月29日、「静かに泣いている人がいる。正月は静かに楽しもう」とするイラストを投稿した。グループの代表は「国軍の弾圧や焼き討ちにより、家族と死別したり家を焼かれた国民が多数いることを忘れずに、気持ちに寄り添って欲しい」とコメントした。

 「ティンジャン(ダジャン)」と呼ばれるミャンマーの正月では、水を掛け合って新年を祝う文化的慣習がある。クーデターを起こした軍評議会(SAC)は、国内が安定しているというイメージを内外にアピールするため、文化や宗教を政治的に利用している一方、クーデターに反対する国民はミャンマー国内が尋常ではないとのメッセージを発信する機会にしている。

© Radio Free Asia

最新記事一覧