ミャンマーで犯罪急増 当局は検挙せず放置

【社会】 20221006

 昨年2月のクーデター以降、ミャンマー全土で犯罪が急増しているが、警察当局が検挙せず放置していることが明らかになった。

 ミャンマーでは、クーデター以降に殺人や強盗、空き巣、窃盗、ひったくり、スリ、置き引きなどの犯罪が急増している。警察当局が、軍評議会(SAC)に抵抗する活動家や市民不服従運動(CDM)の参加者、市民防衛隊(PDF)などの摘発に注力しており、政治と無関係の犯罪への対応がおろそかになっているという。

 ヤンゴン市郊外シュエピーター郡区の住民は、「通勤途中、バイクに乗った2人組に携帯電話を奪われた。この辺りでは同様の事件が毎日のように発生している」と話し、警察に届け出ても全く捜査しないという実情を明かした。

 ザガイン管区モンユワ郡では、強盗や空き巣、窃盗、強姦などを日常的に繰り返している犯罪集団があり、地元のPDFが警察に代わり犯人を逮捕している。

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