タイ、ミャンマーの避難民を追い返す
【国際】【社会】
2022 年 10 月 04 日
ミャンマー・タイ国境地帯で、タイ側に避難したミャンマーの戦争難民をタイ当局が追い返していることが明らかになった。
カレン民族人権委員会(KHRG)の発表によると、カイン州のレイケーコー、パルー、ウオーレーなどの地域では、少数民族武装勢力のカレン民族同盟(KNU)と国軍の戦闘が激化している。9月に学生と学校教師ら100人以上が国境を流れるモエイ川を越えタイ側に避難したが、タイ側の責任者が追い返したという。
モエイ川は増水により流れが急となっているため、ボートでの移動が非常に危険な状態。避難民は、ミャンマー側に返された後も安全は保障されず、危険な状態に置かれている。
KHRGの広報担当ソー・ナンダー・スー氏は、「タイ当局は『人道』という言葉を知らないのか」と非難した。
前の記事 : ティラワ港にタンカー接岸 860万ガロンの燃油輸入