ミャンマー「軍評議会経由の人道支援」に反対、NUGと少数民族武装勢力が共同声明

【政治】【社会】 2022601

 国民統一政府(NUG)と少数民族武装勢力は5月30日、ASEANと国連機関が軍評議会を経由して人道支援を行おうとしていることについて、これに反対する共同声明を発表した。Radio Free Asiaが伝えた。

 声明は、NUGのほかカレン民族同盟(KNU)、カレンニー民族進歩党(KNPP)、チン民族戦線(CNF)が共同で発表したもので、「軍評議会を経由して人道支援を行うことは、国内避難民に物資が届かないばかりか、国際社会が軍評議会を公認することになる。軍評議会による集団殺害や民家に対する放火など人道に対する犯罪が行われているときに、軍評議会を通じて人道支援を行うのは矛盾している」と発表。支援物資が本当に支援を必要としている人に届かず、戦争の最前線にいる兵士の食糧になると主張した。

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