ミャンマー中央銀行、外貨取引の停止を各省庁に指示

【政治】【社会】【経済】 2022527

 軍評議会傘下のミャンマー中央銀行(CBM)は5月25日、国内で外貨による決済を行わないよう各省庁に指示した。

 CBMは、各省庁と州・管区政府機関、ネピドー・ヤンゴン・マンダレーの市開発委員会に対し、外国人に対する賃貸事業や外資企業により設立された施設において、米ドルなどの外貨がミャンマーチャットの代わりとして使用されている現状を例示した。

 その上で、各機関や国営企業においても土地のリース料支払いや合弁会社との取引で米ドルが使用されている事例について言及。国内での外貨使用と流通を許容することは、ミャンマー通貨のチャット安が進行する一因になっていると指摘した。

 今回のCBMによる指示は政府機関に対するものだが、今後の民間事業者への外貨使用に更なる影響を与える可能性が懸念される。

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