「協議に成果なし」ミャンマー少数民族武装勢力が発表

【政治】【社会】 2022216

 「連邦記念日」翌日の2月13日、軍評議会傘下の国民団結・平和実現委員会と少数民族武装勢力9団体との協議が行われたが、成果はまったくなかったことが明らかになった。

 Radio Free Asiaが2月15日に伝えたもの。協議に参加したアラカン解放党(ALP)のソー・ミャ・ヤザー・リン副議長によると、国民団結・平和実現委員会のヤーピィ議長から少数民族武装勢力の支配エリアを発展させたいこと、民主主義に基づいたフェデラル制を実現すること、少数民族武装勢力が革命を実現させるために武力を行使しているのは長期的にみてよくないこと、全土停戦協定(NCA)に従い和平協議を行いたいことなど、一方的な話があり、双方による合意事項は全く無かったという。

 協議に参加した少数民族武装勢力はシャン州復興評議会(RCSS)、アラカン解放党(ALP)、民主カレン仏教徒軍(DKBA)、カレン平和評議会(KNLA-PC)、新モン州党(NMSP)、ラフー族民主同盟)、アラカン軍(AA)、シャン州進歩党(SSPP)、マインラー軍(NDAA)の9団体。ワ州連合軍(UWSP)は2月12日に行われた式典にのみ出席したという。

 ALPのソー・ミャ・ヤザー・リン副議長は「今回の協議には、少数民族武装勢力側は決定権を持つ幹部は誰も出席しておらず、合意事項も成果も何もない」とコメント。協議は見せかけのものだと切り捨てた。

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