「NUGを公式政府として承認を」国連大使が日本政府に訴え

【国際】【政治】【社会】 2022126

 クーデターからまもなく1年となるのを前に、「ミャンマーと民主派NUG(国民統一政府)の現状について」をテーマとしたオンラインの講演が1月25日に行われた。

 一般社団法人日本ミャンマー友好協会(本部:東京都品川区、藤縄善朗会長)が主催したもので、ミャンマーからはNUG国際協力省大臣のドクター・ササ氏とチョー・モー・トゥン国連大使が、日本からは日本・ミャンマー友好議員連盟会長の逢沢一郎衆議院議員並びにミャンマーの民主化を支援する議員連盟事務局長の石橋通宏参議院議員がパネリストとして参加した。

 チョー・モー・トゥン国連大使は「国軍の行為は犯罪であり、国際社会がこれを認めることがないよう強く呼びかけたい」とし、日本政府にNUGを公式の政府として認めるよう要請した。

 逢沢一郎衆議院議員はこれに対し、軍政をミャンマーを代表する政府として認めることは絶対にないと強調。ミャンマーを代表するのは2020年の選挙で選ばれた議員であり、民主派勢力に正当性があるとし、平和を取り戻しミャンマーが再び国際社会への復帰に向けて協力を惜しまないとする一方、武力衝突が起きている現状について懸念を表明。 事態の打開には、国軍と民主派の話し合いによる解決が不可避であるとの立場を示した。

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