日本財団笹川会長がミャンマーについて言及「”沈黙の外交”を堅持」

【国際】【政治】 2021513

 日本財団の会長でミャンマー国民和解担当日本政府代表の笹川陽平氏は13日、自身のブログを更新し、ミャンマーの現況について言及した。2月1日のクーデター以降に笹川氏が混迷を極めるミャンマー情勢について言及するのはこれが初めて。

 笹川氏は、2月1日以降も人命尊重に向けて懸命の説得工作を重ねたことを明かし、ミャンマーの現状について「極めて残念な事態に発展し痛恨の極み」と心境を吐露。新聞やテレビなど多数のメディアからの取材申し込みをすべて断ってきたことに対し謝罪した上で「いかなる批判、中傷を浴びようとも問題解決の任を負った者として、覚悟をもって任務を全うするため、あえて”沈黙の外交”を堅持する考えでいる」と激動する現状を鑑み理解を求めた。

 また、ミャンマー国民和解日本政府代表の役職に任期が設けられていないことを明らかにした上で、約135の民族が存在するミャンマーにおいてそれぞれの指導者に寄り添い、アウンサン将軍が夢見た「ミャンマー統一連邦国家」実現のために引き続き活動し、人生最後の役に立ちたいと決意を述べた。

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