物資調達不足、エンジニアも来緬できず発電所建設が遅延

【社会】 2020311

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で、発電所の建設工事が遅延していることがわかった。7Day Dailyが伝えたもので、中国から発電所建設のための機器や原材料の輸入が滞っているほか、エンジニアがミャンマーに渡航できなくなっているためだという。

 電力・エネルギー省のキン・マウン・ウイン副大臣の発表によると、ミャンマー政府は今年の暑季(3月から5月)の猛暑による電力需要の増加に対応するため、発電能力を1,000MW増強するとしていたが、今回の影響により発電所の建設が遅延しているという。

 また、ティラワ経済特区に隣接する位置に香港のVパワーがLNG火力発電所を建設し稼働する予定だったが、工事の進捗度はLNG積み下ろし用の埠頭の建設が40%、発電所の基礎工事が85%、パイプラインの敷設が90%、高圧送電線用の鉄塔が100%、変電所の建設が35%となっており、今年の暑季に間に合わせるのは困難とみられる。

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