米国、ミャンマー産レアアース調達を検討
【国際】【政治】【経済】
2025 年 7 月 30 日
米トランプ政権が、ミャンマーからレアアース(希土類)の供給を受ける構想を検討していることが分かった。中国からの供給ルートを多角化し、戦略物資であるレアアースの調達網を強化する狙いがあるとみられる。
ミャンマーは複数のレアアース鉱床を有し、特にカチン州では少数民族武装勢力のカチン独立軍(KIA)が多くの鉱区を掌握している。関係者によると、米側はKIAとの直接交渉や、ミャンマー軍評議会(SAC)を介した和平交渉を進める案など、複数の選択肢を検討しているという。
2021年2月のクーデター以降、米国はミャンマー軍幹部に制裁を科して直接の接触を避けてきた。しかし、戦略物資の安定調達を優先する動きが強まる中、方針転換の可能性も取り沙汰されている。
トランプ政権関係者は「現時点で決定事項はない」とする一方、「中国が世界のレアアース精製の9割を担う現状は、米国の安全保障上の脆弱性につながる」と強調。構想には、インドなどと連携して精製プロセスを確立する案も含まれている。
米国内では民主化勢力への支援や制裁政策の継続を求める声も根強く、対ミャンマー政策は依然として議論の段階にある。関係者は「今回の検討は初期的な協議に過ぎず、戦略的な転換に至るかは不透明だ」と述べている。

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