「ミャンマー軍による人権侵害、さらに悪化」国際NGO
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2024 年 1 月 12 日
米国に拠点を置く国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は1月10日、「世界人権年鑑2024」を発表し、ミャンマー軍による人権侵害がさらに悪化していると指摘した。Radio Free Asiaが1月11日に伝えた。
発表によると、ミャンマー軍は2023年に少数民族や軍評議会(SAC)に反対する住民が多く住む村落を頻繁に空爆し、罪のない市民への大量殺害や拷問、恣意的な逮捕、拘束などを繰り返し行っていると指摘した。
特に、2023年4月に行われたザガイン管区パジジー村への空爆では市民168人が死亡、10月に行われたカチン州の避難民キャンプに対する空爆では市民28人が死亡しており、これら事件は戦争犯罪にあたると指摘。さらに、国際人道法に違反し、サイクロン被害などで緊急に必要とされている支援物資の紛争地域への輸送を意図的に妨害したと批判した。
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